#22【本の仕組み】発行日について

みなさん、こんにちは。
小学館スクウェアのエマと、こてつです。

 

以前、#7【本の仕組み】奥付ってなんだろう?で「奥付」についてお話ししましたが、
今回は、その奥付に記載されている「発行日」について掘り下げていこうかと思います。

 

発行日とは、その本がいつ制作されたのかを示す内容です。
コレクターが集めるような希少本と呼ばれる本は、この発行日が重要です。
なぜなら、最初に発行された初版はプレミアが付くこともあるからです。

小学館スクウェアの本では、発行日は次のように表示されています。

 

2行目は、重版の発行日を表しています。
重版した際、内容に加筆・修正を加えた場合は、初版、第2版……というように「」が変わります。
いつの情報が掲載されているか、発行日で確認することができるのです。

対して、「」はその版の印刷が何回目なのかを示しています。
コミックなどは累計発行数が人気作の指標となっていますが、刷数でもそのすごさが分かります。
たとえば、手元の『名探偵コナン』の奥付を見たら、1巻はなんと112刷でした!

数年前に『重版出来!(じゅうはんしゅったい)』というドラマが話題を呼びましたが、
この「重版」は「版を重ねる」という意味ですので、2回目は「第2版」となりそうですが、
内容に変更がなければ「第2刷」となり、これも重版と呼ばれます。
ややこしいですね~。

 

☆次回は、2/13(火)更新予定です。
それでは、またお会いしましょう。