#56【紹介】『蓮の花の知恵 インドの児童文学にかかわって』
みなさん、こんにちは。
小学館スクウェアのエマと、こてつです。
今日は、6月26日に発売する新刊、
『蓮の花の知恵 インドの児童文学にかかわって』をご紹介いたします。
みなさんはインドの児童文学を読んだことがありますか。
本書の著者は、『密猟者を追え!』や『盲目の目撃者』などのインドの児童文学作品を翻訳した、インド児童文学研究家の鈴木千歳氏です。
鈴木氏は、1985年、ユネスコ・アジア文化センター海外指導者派遣視察団員として初めて訪れたインドで、インドの民話集『パンチャタントラ』という絵本と出合い、日本の昔話などとの類似点に気付いて、もっとインドの児童文学を知ってほしいと「インド児童文学の会」を設立するなど、さまざまな活動を始めました。
その他にも、識字率の低いインドの子供たちに本が届けられるよう「JBBYインド識字基金募金実行委員会」を発足するなどの支援もおこなってきました。
本書では、その40年の活動をまとめたほか、
「インド児童文学の会」の会誌『チャンパの花』で発表した貴重な資料を再録。
また、巻末には、代表翻訳作品として、インドの人気作家であるラスキン・ボンドの短編小説『青い傘』も収載しています。
ある日、牛飼いの女の子が手にしたきれいな日傘にみなが夢中になり、さまざまなことが起こる物語です。本作はこれまで電子版でしか読むことができなかったので、ぜひこの機会に読んで頂きたい一冊です。
☆次回は、7/8(火)更新予定です。
それでは、また次回お会いしましょう。