#52【本の仕組み】色校ってなに?

みなさん、こんにちは。
小学館スクウェアのエマと、こてつです。

自費出版に関するつぶやきも第3弾となりました!
前回の#49【本の仕組み】自費出版の校正でつぶやいた校正が終わったら、いよいよ入稿です。
今回は入稿後の大事な工程、「色校」についてご紹介したいと思います。

色校とは、「色校正」を略した言葉で、次の3種類に分けられます。
本機校正:本番と同じ機械・用紙・インクで印刷、本紙校正:本番と同じ用紙・インクで印刷、簡易校正:インクジェットプリンターなどで専用紙に印刷。白い犬が「本機校正は写真集や美術書などで行われるよ!」と話している。

実は、PCなどのモニターで見る色と、紙に印刷される色は全く同じになることはありません
また、プリンターで出力した場合も、実際の色味とは異なります。
(詳しくは次回の【本の仕組み】の回でつぶやきたいと思います!)

そして、本番の印刷のときにも、印刷機・用紙・インク・湿度など、様々な条件により色の出方が異なります
そのため、カラー写真やイラストなどを印刷する場合は特に、
指定通りに色が出ているかを確認し、本番の色見本とする色校正が大切なのです。

小学館スクウェアでは、カラーで印刷される装丁類(カバー、帯、表紙など)や口絵、写真やイラストが多い本文の場合は
基本的に本紙校正を行いますが、文字が中心の本文については、コスト削減のため本紙校正を一部とし、簡易校正を行うこともあります。

実際の用紙に印刷されることで完成形に近づくので、本になることをより実感できる段階でもあるのですね。

茶色い犬が色校を確認しながら「骨の色もっと明るく、と……」と赤字を入れている。

☆次回は、5月13日(火)更新予定です。
それでは、またお会いしましょう。


自費出版に関するつぶやき
#14 無料見積依頼のポイント
#46 自費出版における本の売上金