#6【紹介】『里山太平記』
こんにちは!

小学館スクウェアのエマと、こてつです。
突然ですが、みなさんは子どものころどんな遊びをして過ごしていたか覚えていますか?

ドッグランで走り回ったなー♪

          ボクは、ティッシュで遊んで怒られていたよ……

遊び方や遊ぶ場所、遊ぶものはそれぞれ生まれた場所や時代によって違いますよね。
今思い出すと懐かしい記憶が蘇りますよね。

今日は、そんな童心に返れる一冊をご紹介いたします。
5月8日に搬入発売した『里山太平記――川猿が遊び尽くしたクヌギ林の5000日』です。

1997年4月号から1998年10月号の『BE-PAL』に連載された、伝説のライターの自伝的小説を書籍化した本書。その舞台は1970年代の白山連峰を望む郊外。主人公の少年「ボク」と仲間たちが繰り広げる里山遊びは、なぜか毎回波乱を巻き起こします。
目次のタイトルを少しご紹介すると、「みみずの細道」「ドウガネ空中戦始末記」「カレイに乗った少年」「キャベツ畑でつかまえて」……。つまり、タイトル=事件名なのです。なんだか気になりませんか?

夢中で虫や魚を捕り、ときに笑い、ときに反省し、成長していく少年たちの姿は、昭和も今も関係なく、時代を超えて、子どもたちの心をわしづかみにします。

著者は、投げ釣りやバイクを趣味とする、ライター、編集者の阿部正人氏です。還暦を過ぎた今も川遊びに興じる現役の自称「川猿」です。
連載時にも好評だった挿絵を手掛けたのは、版画家・イラストレーターの渡辺トモコ氏。どこか憂いを含んだ作風と洒脱なコピーにもご注目いただければと思います。

では、また次回お会いしましょう。